「姿勢が悪いのはダメ」というのは、実際には姿勢が悪いとどのような悪影響が出るのかを知っている人は少ないのではないでしょうか。
そこでこの記事では、姿勢が悪いと体にどんな悪影響が出るのかをご紹介します。
姿勢を改善する方法もお伝えするので、参考にしてみてください。
Contents
姿勢が悪いとどんな影響がある?
姿勢が悪いと具体的にどのような影響があるのでしょうか。
主に以下の4つの悪影響があります。
立ったり座ったりしているだけで疲労がたまる
姿勢が悪い状態というのは、一部の筋肉を酷使してしまいます。
そのため、ただ立っていたり、座っているだけで、一部の筋肉をひどく疲れさせてしまうのです。
何もしていなくても疲れてしまうので、正しい姿勢の人よりも圧倒的に疲れやストレスが溜まりやすくなります。
肩こりや腰痛を引き起こす
姿勢が悪い人はカラダの特定の位置に負荷をかけ続けます。
また、姿勢が悪いと血のめぐりが悪くなるので、肩こりや腰痛、ヘルニアの原因となってしまうのです。
内臓の機能を弱める
悪い姿勢でカラダの一部分に負荷をかけ続けてしまうと、関節や靭帯にも負担を与えてしまいます。
負担を与えた結果、関節や靭帯が損傷し、内臓の機能を弱めてしまう可能性があるのです。
内臓の機能が弱まると、疲れやすくなったり、体調を崩しやすくなってしまいます。
便秘や肥満になりやすくなる
姿勢が悪いと内臓が本来の正しい働きをしなくなり、消化吸収が上手くいかず便秘、肥満に繋がります。
また、姿勢が悪いと筋肉が硬くなり、血行が悪くなることによって水分の流れも滞るため、むくみの原因にもなってしまうのです。
酸素が供給しにくくなる
猫背で肩や頭が前に出てくると、胸郭が広がらずに呼吸が浅くなってしまいます。
呼吸が浅くなると、酸素不足でぼーっとしやすくなるうえ、代謝が低下して太りやすい体質になってしまうという影響もあるのです。
あなたは大丈夫?カラダに影響を及ぼす悪い姿勢とは?
カラダに影響を及ぼすほどの悪い姿勢とは、どのような姿勢なのでしょうか。
とくに多くの人に見られる3つの悪い姿勢をご紹介します。
猫背になっている
猫背になると、背中が丸まり、肩甲骨が開いて肩が前に出てきます。
お腹の筋肉が緩みっぱなしになるので、脂肪がお腹周りにつきやすく、下っ腹がぽっこりと出るようになるのです。
横座り(お姉さん座り)をする
横座りは腰の高さが左右で違うため、骨盤をゆがませる原因となってしまいます。
下半身の血流が悪くなるという影響もあり、下半身太りを引き起こしてしまうのです。
片足に重心をかける
片足に重心をかけた立ち方をするのも、骨盤を歪めてしまう原因になります。
また、内臓の位置が下がってしまうため、代謝が落ちて脂肪や老廃物が溜まりやすくなってしまうのです。
カラダへの影響をSTOP!悪い姿勢を改善する方法
悪い姿勢がカラダに悪影響を与えることがご理解いただけたかと思います。
悪い姿勢を改善するのは、ポイントを押さえればカンタンです。
読みながら、実際に体を動かして試してみてください。
正しい立ち方
正しい立ち方で立つには、以下の手順で意識を向けてください。
1.大きく伸びをして腕を下ろす。
この動きを最初に行うのは、本来あるべき体のポジションを取り戻すためです。手の甲が目の前に来るように組んで、頭の上に上げてください。顔も手を追っていくようにあげます。そして、手を下ろしてください。
腕を下すときは、体の脇のラインより後ろにしましょう。猫背になっている人は、手が太ももの前に出てしまいます。
さらに、腰に手を当てて肩甲骨を背骨に寄せ、自然に肩回りの力を抜くようにしましょう。
2.後頭部と背中をまっすぐにする
座るときお尻にのせていた頭の重さは、かかとにのせてください。
頭から土踏まずまで一本の棒で貫かれたイメージを持ちましょう。
耳の後ろから肩、くるぶしまで一直線になるように意識して、直立します。
3.お尻の筋肉を意識し、肛門を締めて立つ
両ひざを正面に向け、お尻の筋肉に力を入れて肛門を締めましょう。
肩の力を抜いた状態で、下腹にすこし力を入れると姿勢が整います。
正しい座り方
正しい座り方の手順は以下の通りです。
- 前傾姿勢でお尻を椅子の一番後ろまで引いて座る
- あごを引いた状態で上半身を起こす
- かかとを床に完全につけ、リラックスする
このように座れば、骨盤が背もたれに支えられた状態で、骨盤がまっすぐに立つようになります。
骨盤がまっすぐ立てば、背骨もまっすぐ立ちやすくなえうのです。
正しく座った後、お腹を机につくほどに椅子を引けば、姿勢が固定されます。
姿勢が悪いと全身に悪影響を及ぼす
悪い姿勢は単に見栄えが悪いだけでなく、偏った部分に負担を与え、カラダの正常なはたらきを妨げてしまいます。
悪い姿勢の人はずっと悪い姿勢のまま過ごしてしまうので、仕事をしていようが、休んでいようが、どちらにしてもリラックスすることができません。
この記事を参考に良い姿勢を身につけ、偏った負担からカラダを解放してあげましょう。
姿勢が良くなると健康に近づくことができ、仕事も集中しやすくなりますよ