鑑賞の前に知っておこう!三大バレエのあらすじ&おすすめのストーリー予習サイト集

バレエ鑑賞の前は、予習をした方が確実に楽しめます。

予習をしていないと、せっかくのバレリーナの極上の演技をあまり感じられず、本来得られたはずの感動も気づかずに、公演が終わってしまう可能性があるのです。

とくに予習して知っておくべきなのは「あらすじ」です。それはなぜなのでしょうか。

この記事では三大バレエのあらすじや、あらすじを知っておくべき理由など詳しく解説します。

バレエのあらすじを知っておいた方が良い理由は?

バレエの演目には、それぞれストーリーがあります。

しかし、バレエにはセリフがないので、ストーリーを知らないまま公演を見ても、いったい何を演じているのかが分からないのです。

バレエの演技はセリフがないからこそ、ストーリーを知り「ダンサーはどう表現しているのだろう」という視点で見ることが、面白さを感じるために大切になります。

ストーリーを知ると演技の意図を感じることができ、深い魅力を感じることができるようになるのです。

ストーリーを知らずにバレエを鑑賞するのは、もったいない!

だからこそ、予習をするのが一番なのですが、どうしても時間がとれないときは開演前にパンフレットを読むだけでもよいでしょう。通常、バレエのパンフレットにはあらすじが書かれています。

この記事ではとくに公演が多い、三大バレエのあらすじをご紹介していきましょう。

三大バレエのあらすじを紹介①白鳥の湖 

白鳥の湖のあらすじは以下の通りです。

−序奏−

オデット姫が悪魔によって白鳥の姿に変えられてしまうシーンから始まります。

○第1幕

舞台は王宮の前庭

ジークフリート王子の誕生日で友人が集まる中、ジークフリート王子の母は明日の王宮の舞踏会で結婚相手を選ぶように伝えますが、ジークフリート王子はまだ結婚したくありません。 

舞踏会の後、ジークフリート王子は友人たちと白鳥が住む湖へ狩りに出かけました。

○第2幕 

舞台は白鳥の住む湖に移ります。

湖にいる白鳥は次々に娘たちの姿に変わっていき、ジークフリート王子はその中のオデット姫に一目ぼれします。

ジークフリート王子は、オデット姫に明日の舞踏会に来るように伝えました。

○第3幕

舞台はジークフリート王子がオデット姫を誘った王宮の舞踏会です。

ジークフリート王子は舞踏会でオデット姫と間違えて、悪魔の娘オディールを花嫁として選んでしまいます。

オデット姫はその様子を見ていて、王子が嘘をついていたと思い、走り去ってしまい、ジークフリート王子も追いかけていきました。

○第4幕

舞台はジークフリート王子とオデット姫が出会った湖に戻ります。

オデット姫にジークフリート王子は謝っているところに悪魔が登場し、激しい戦いに

王子は何とか悪魔を打ち破るが、呪いはとけません。

結局、ジークフリート王子とオデット姫は身投げし、来世で結ばれたのでした。

※オデット姫の呪いが解けてハッピーエンドで終わる演出も存在します。

三大バレエのあらすじを紹介②眠れる森の美女 

眠れる森の美女のあらすじは以下の通りです。

−プロローグ−

舞台はオーロラ姫の誕生に伴う洗礼の式典です。

そこに邪悪な妖精カラボスが現れ、「オーロラ姫は20回目の誕生日に指を刺して死ぬ」と呪いをかけます。

助けようとした善の精・リラの精は「姫は指を刺すが、死なずに眠る。100年間の眠りの後に王子様が現れ、彼の口づけで目を覚ます」と告げました。

○第1幕

舞台はオーロラ姫の20歳の誕生日まで進みます。

オーロラ姫の祝宴の中で、オーロラ姫は何者かから紡錘を贈られ、紡錘を持ったまま踊り、誤って指を刺しました。

※紡錘とは糸をつむぐための細い棒のこと

紡錘を贈ったのはカラボスだったが、リラの精が現れ、オーロラ姫は死ぬのではなく眠りにつくと再度告げます。

オーロラ姫が目覚めた時に一緒に目を覚ませるように、リラの精は城にいた全員に眠りの魔法をかけました。

○第2幕

舞台はオーロラ姫が眠った100年後へと移ります。

狩りを行っていたデジレ王子に、リラの精がオーロラ姫の幻を見せました。

デジレ王子はオーロラ姫の幻で、あまりの美しさに一目ぼれし、オーロラ姫に会いに行きます。

100年経った城の中から眠っている姫を見つけ出し、デジレ王子が口づけしました。

オーロラ姫は目を覚まし、城の者も全員目を覚まします。

デジレ王子はオーロラ姫に結婚を申し込みました。

○第3幕

舞台はデジレ王子とオーロラ姫の婚礼の日です。

さまざまな妖精が結婚を祝福2人の婚礼を祝いました。

華麗な踊りが次々と披露され、フィナーレとなります。

三大バレエのあらすじを紹介③くるみ割り人形

くるみ割り人形のあらすじは以下の通りです。

○第1幕

王子が誕生するシーンから始まります。

王子が誕生した際、そばにいた人間がネズミの女王を踏み殺したことが原因で、王子は呪われ、くるみ割り人形に変身しました。 

第1場

舞台はクリスマスイブの夜へと移ります。

ドイツのシュタールバウム家では、パーティーを開いていました。

少女クララはドロッセルマイヤー老人からクリスマスプレゼントにくるみ割り人形をもらったのですが、弟のフリッツが壊してしまい、ドロッセルマイヤー老人が修理したのです。

パーティーが終わり、夜中に少女クララは人形のくるみ割り人形の様子を見に行きました。

時計の針が12時を打ったとき、突如クララの体は人形ほどの大きさになります。

そこにはつかねずみの王様が指揮するはつかねずみの大群が押し寄せました。

くるみ割り人形の指揮する兵隊人形たちが、はつかねずみ達に対抗し、最後はくるみ割り人形とはつかねずみの王様の一騎討ちとなります。

くるみ割り人形がピンチになったところ、少女クララがスリッパをはつかねずみの王様に投げつけ、ピンチを脱しました。

倒れたくるみ割り人は凛々しい王子に姿を変えていた。

王子は少女クララをお礼に雪の国とお菓子の国に招待し、2人は旅立っていく 。

第2場

雪が舞う松林に王子と少女クララがいるシーンに移ります。

○第2幕

お菓子の国の魔法の城に到着した王子と少女クララ。

お菓子の精たちによる歓迎の宴が始まります。

そのままフィナーレを迎えるのですが、劇末はクララがクリスマスツリーの足下で夢から起きる演出と、そのままお菓子の国にて終わる演出があります。

様々なバレエ演目のあらすじを提供しているサイト集 

三大バレエに限らず、様々なバレエ演目のあらすじを紹介しているサイトがあるので、ご紹介します。

①バレエ発表会のプログラム専門店

https://ballet-p.com/story.html

プログラムに無料で使用できるあらすじが公開されており、プログラムをつくるときにとても便利なサイトです。

現在、28演目公開されています。

プログラム印刷用のバレエ演目のストーリー文章作成は無料で承っているそうです。

②世界の民謡・童謡

http://www.worldfolksong.com/ballet/index.html

あらすじに加え、作曲者の解説も入っています。

その場でYouTubeで公開されている楽曲が視聴できるので、予習に便利です。

バレエのストーリーを知ってもっと楽しもう!

バレエはストーリーを知っておくと、演者の動きや舞台の見方が変わるはず。

バレエ鑑賞は非日常を楽しめるまたとない機会です。

見る演目は必ずストーリーを調べるようにして、バレエの魅力をしっかりと感じ、楽しめるように準備しましょうね。

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